18 Aug 2018
【記事公開日】2018/08/18
【最終更新日】2019/03/22
柿の実は「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれる程、栄養価が高い果物ですが、実は葉も健康効果やからだへの効能が豊富な果物です。
美白やむくみ、アレルギー、血圧などに効果があり、ノンカフェインなので子供からお年寄りまで安心して飲めるお茶です。
またアトピーや花粉症、高血圧症などにも効果があると人気ですよね。
だからといって飲み過ぎた場合、副作用などはないのでしょうか。
今回は柿の葉茶の効果や効能と、副作用についてお届けします。
うまく活用して飲めばからだに優しい、いいお茶なんですよ^^
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柿の葉茶の成分と効能効果とは?
柿の葉茶の効果効能ですが、まず柿の葉茶にどんな成分が含まれているかみていきますね。
- ビタミンC・・アンチエイジング、美白、風邪予防
- タンニン・・殺菌作用、抗酸化作用
- ルチン・・血圧降下、血流改善
- ポリフェノール・・殺菌効果、抗酸化作用、アレルギー
- カリウム・・余分な塩分の排出
- 葉酸・・血液がサラサラ、冷え性
- オレアノール酸・・抗酸化作用、虫歯予防
このように柿の葉茶には、ビタミンC、タンニン、ルチン、ポリフェノール、カリウム、葉酸などの成分が含まれており、この成分が色々な効能効果を引き出してくれるのです。
ざっとあげると下記のような効果効能が期待できます^^
- 血圧降下や脂肪分解作用
- 強い抗酸化作用
- 血液サラサラ効果
- 消臭効果
- 虫歯口臭予防
- 二日酔いの症状緩和
- 下痢止め効果
- 美白効果
- アンチエイジング効果
- 花粉症緩和
- アレルギー緩和
- むくみ改善
- 利尿作用
- 緑内障の予防
では柿の葉茶がからだにいいといわれている理由を、効果効能を交えてみていきます。
ビタミンC
お茶にはビタミンCが多く含まれているといわれていますが、柿の葉茶にもビタミンCは豊富です。
しかも柿の葉茶のビタミンCは熱に強いのがポイント。そのため温めてもビタミンCが壊れずにからだに吸収されるのです。
また柿の葉茶に含まれるビタミンCですが、レモンの10倍~20倍含まれており、ビタミンCの含有量は緑茶の約20倍も!
そして柿の葉茶に含まれているビタミンCは、プロビタミンCというもので、体内に取り入れるとビタミンCに変化します。
このプロビタミンCは熱に強いため、温かいお茶として飲んでもビタミンが壊れずにしっかり多くのビタミンを摂取することができるため、柿の葉茶はビタミンが豊富なお茶といわれているのですね。
柿の葉茶はビタミンCのほかにも細胞の老化を防ぐ抗酸化力が強いため、アンチエイジングや美白効果があるといわれています^^
さらにウイルスによる抵抗力を高める作用があり、風邪予防や改善に効果を発揮します。
またビタミンCの他にも、ビタミンA、E、ミネラルも豊富なんですよ^^
カリウム
カリウムはナトリウムの排泄効果があり、細胞内外の水分を保持や酵素反応、浸透圧の調節などを行っています。
またナトリウムがきちんと排泄されることにより、高血圧の予防やむくみの解消にも効果があります。
葉酸
葉酸は胎児の発育を助けるため妊婦さんなどが摂取した方がよいといわれている成分ですが、ビタミンB12と一緒に赤血球の働きを助ける血液づくりに不可欠なビタミンです。
貧血の予防や、脳の血行促進、うつ病の予防などにも効果があります。
オレアノール酸
柿の葉に含まれているオレアノール酸は、さまざまな効能があり注目をあびています。
例えば内臓の器官に働きかけて機能の活性化をサポートしたり、抗酸化作用や抗炎症作用・抗高脂血症などの効能、虫歯や歯周病予防などにも効果があります。
ポリフェノール
柿の葉茶にはポリフェノールが豊富でワインの数倍含まれていますが、そのポリフェノールの中でも下記の3つが多く含まれています。
- クエルセチン・・アレルギー、抗酸化作用、血液サラサラ
- ダイグルコサイド・・肝臓のアルコールを分解、2日酔い
- アストラガリン・・アレルギー緩和抗酸化作用
まずクエルセチンですが、これは炎症を抑えたり、アレルギー症状に効くといわれています。
クエルセチンはアレルギー抑制作用や、抗炎症作用、抗酸化作用があるため、花粉症などのアレルギー反応を抑える効果が期待できます。
そしてダイグルコサイドは肝臓の働きを促進するリグナン化合物の一種で、肝臓のアルコールを分解してくれるため、お酒を飲み過ぎた時に柿の葉茶を飲むことで二日酔いに優れた効果を発揮します。
またアストラガリン(ケンフェロール)が含まれており、このアストラガリンもアレルギーの緩和効果を持っています。
この成分はアレルギー反応を引き起こすヒスタミンを抑制することから、クエルセチンと同様、花粉症や鼻炎などのアレルギー症状を改善する効果があるといわれています。
このようなアレルギーを改善するポリフェノールの種類が豊富なため、柿の葉茶にはアトピーなどアレルギーを抑える効果や花粉症にも効果があるといわれているのです。
ルチン
ルチンもポリフェノールの1種ですが、血圧を下げて、血流を改善するといわれています。
また血管を拡げて血流を促し、血管を柔軟にして弾力性を高めてくれる働きがあるため、動脈硬化や高血圧の予防や改善に役立ちます。血液の流れがスムーズになり、血圧を下げる効能が期待されているため、高血圧の人にもおすすめです。
タンニン
タンニンもポリフェノールの1種ですが、殺菌作用があるため、虫歯や歯周病といったものを予防、血流促進作用、抗酸化作用、血圧降下作用などの効果があります。
また血圧を下げる高血圧に効くお茶は、ルチンやタンニンなど血圧降下作用のある物質を多く含むもので、ソバ茶、ドクダミ茶、柿の葉茶、杜仲茶、ハブ茶の5つが有名です^^
こんなにたくさんの効能効果を持っている柿の葉茶ですが、飲み過ぎると副作用があるといわれています。一体どんな副作用があるのでしょうか。
せっかく高血圧やアトピー、花粉症など気になる症状が緩和できても副作用があると心配ですよね。
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柿の葉茶の副作用とは?
柿の葉茶の副作用は柿の葉茶に含まれるタンニンが主な副作用の原因で、便秘になる、貧血になりやすいなどがあります。
実はタンニンの摂取は問題ないのですが、取りすぎると副作用などがでるといわれているのです。
またタンニンとは渋みの成分のことで、タンニンが口や胃、腸でタンパク質と結合することで変性し渋味に変わる性質をもっています。
ただ柿の葉茶に含まれるタンニンの量はかなり少なく、量を飲み過ぎない限り便秘や貧血などの副作用は起こりにくいといわれています。
まずはタンニン量の比較をみてください。
飲み物の種類 | タンニン量(100gあたり) |
豆コーヒー | 110mg |
玉露 | 100mg |
インスタントコーヒー | 50mg |
紅茶 | 40mg |
煎茶 | 30mg |
ウーロン茶 | 30mg |
番茶 | 25mg |
ほうじ茶 | 20mg |
柿茶 | 15mg |
柿の葉茶は他のお茶などと比べるとかなり少ないため、かなりの量を取らない限り副作用はでないだろうといわれています。
またタンニンによる副作用が考えられる量は1日に1500mg以上。柿の葉茶だと10L以上飲んだ場合にこの数値を超えます。
そのため、柿の葉茶で副作用がでることはあまりないのですが、やはり個人差があるためいつも便秘でないのに柿の葉茶を飲み始めて便秘になった、ずっと便秘がち&貧血持ちだ、などという場合は量を少しずつ増やすなどした方がいいかと思います。
ただ柿の葉茶には少なくても、柿の実にはタンニンが多いため、柿の食べ過ぎには注意しましょう。
タンニンが便秘や貧血を起こす原因ですが、タンニンを過剰に摂取すると腸粘膜のタンパク質を減らすため、腸の腸のぜん動運動の働きが弱まってしまうため便秘になりやすくなるといわれています。
またタンニンは鉄イオンと結合しやすく、結合すると鉄を水に溶けにくい物質にかえてしまいます。人のからだは水分が70%でできているため、水に溶けにくい成分に変えられてしまうと鉄の吸収がしにくくなってしまうといわれているのが副作用がおこる原因です。
タンニンの副作用は出にくいといわれている柿の葉茶ですが、副作用の心配を更にへらす効果的な飲み方なども最後にみておきますね^^
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柿の葉茶の効果的な飲み方
からだにいいたくさんの効能効果をもっている柿の葉茶。
副作用があるともいわれていますが、柿の葉茶で気をつけなければならないことはタンニンの量です。
ただ柿の葉茶のタンニンの量は1日10リットルを飲まないと危険といわれている基準は超えません。ただやはり個人差があるため気になる人もいますよね^^
柿の葉茶を効果的に飲むために、下記のことを取り入れると更に安心です。
- 空腹時は飲まない
- 70度程度のお湯でお茶を入れて、タンニンの量を減らす
- 春から8月頃までに作ったお茶葉を購入する
タンニンは胃の粘膜を刺激するため、空腹時を避けるとより安心です。何かを一緒に飲む、食事の際に飲むなどをするといいと思います。
また柿の葉茶は若葉を乾燥させて作ります。春~8月ごろまでの柿の葉で作られたお茶はビタミンCが豊富ですが、 9月を過ぎるとビタミンCが減少しタンニンが増えるため、タンニンが気になるようなら夏までに収穫された葉で作られた柿の葉茶を購入してください。
そしてタンニンは 高温になるほど成分が溶けやすいといった特徴があるため、温度の低いお湯でお茶をいれると柿の葉茶特有のほのかな甘みがあるタンニンの少ないお茶ができます。
また柿の葉茶を煮出すと、タンニンの影響で渋みが出てくるので注意してくださいね^^
まとめ
柿の葉茶の効果効能はたくさんありますね^^
お茶には珍しいノンカフェインなので、妊婦さんやお子さんでも安心して飲めるお茶です。
また副作用で便秘や貧血になるといわれていますが、柿の葉茶のタンニンの量は他のお茶を比べるとかなり少なく、それほど神経質になることはないと思います。
ただ気になる人も、個人差もありますので、煮出しすぎない、飲みすぎないなどからだにちょうどいいと感じられる量を飲むことで、柿の葉茶の効果を上手に取り入れてほしいなと思います。
お茶は飲んですぐに効果がでるワケではありませんが、毎日の習慣にしておくと段々と効果を感じられるものだと思いますので、花粉症などが気になる人は数ヶ月前から飲んだりアトピーや高血圧などが気になる人は、毎日のお茶に取り入れてみるなどしてみてくださいね^^
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