23 Jan 2018
【記事公開日】2018/01/23
【最終更新日】2019/09/10
記事の目次 好きな所から読めます
ラメラ構造って最近よく聞きますよね。そしてラメラ構造とセットになっているセラミド。この2つはどんな関係なのでしょうか?
ラメラ構造とセラミドの化粧品は潤いが違う!と人気ですが、ラメラ構造と一緒にでてくる生コラーゲンは肌を整える効果があるのでしょうか?
今回はラメラ構造とセラミドの関係をひも解きつつ、生コラーゲンについてもお届けします。しっかりラメラ構造が作られると肌はいきいきしてきますから、手にいれたいですよね^^
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ラメラ構造とはなに?
ラメラ構造とは脂質の層と水分の層が何層にも重なって出来ている構造の事をいい、肌の表面のバリア層の強さや保湿量などに関わっています。
このラメラ構造がしっかりしているからこそ、肌は守られ水分を閉じ込めて保湿し肌をプルプルな状態にしてくれるのです^^
しかしこのラメラ構造は意外にもろく、気を付けないと直ぐに構造が崩れて脂質や水分が逃げて肌が乾燥しまいます。結構デリケートなんですね。
せっせとラメラ構造配合の化粧品などを使っても、ラメラ構造を壊してしまうような行為をしていると、水分や脂質が逃げ出し、保湿しているのになんだか効果が感じられないなぁ・・と思ってしまうハメに。
ではラメラ構造のしくみと、どんな事をすると構造が崩れてしまうのかみていきましょう。
ちょっと長いですがラメラ構造を壊してしまうとなかなか回復しないため、どんなことをするとラメラ構造が壊れるのかを知っていて欲しいなと思います^^
ラメラ構造のしくみ
ラメラ構造は水分と油分(細胞間脂質)が重なり合ったミルフィーユの状の構造をしています。
この構造がしっかり保たれていると、肌を外的な刺激から守る事が出来る上、肌の保湿もしっかり守ることができるのえ、潤い乾燥やトラブル知らずに肌になるのです。
しかも油分と水分の層は弾力があり、プルプルな肌を作ってくれるのが嬉しい^^
でもラメラ構造はもろいため、ちょっとした事でミルフィーユ状のバランスが崩れ、崩れた箇所から水分が逃げ出してしまい乾燥するのです。
ではどんな場合にバランスが崩れてしまうのでしょうか。
ラメラ構造が崩れる原因①
ラメラ構造は水や汗に弱くふやけて崩れやすい性質を持っています。そのため短時間ならOKですが1時間以上などの長時間水分に肌が触れているとラメラ構造は崩れて行きます。
例えば長風呂で肌に汗や水分がついている時や、スポーツで汗をずっとかいている状態などです。
こまめに汗を拭き取ればいいのですが、肌に長時間水分がついていると、肌の最も外側にある皮脂膜が流れて取れてしまい、そこから水分が肌にふれることで細胞間脂質が溶けてふやけてしまいます。
すると重なりあったミルフィーユ状のラメラ構造が崩れるのです。
指などがプールなどで長時間水に触れてふやけた場合は、白くブヨブヨになってしまい一目で解るのに対し、顔の肌はふやけていても見た目が変わりません。でも肌の中ではふやけてラメラ構造が崩れている状態になってしまっているのです。
また一旦崩れてしまうと、ミルフィーユの層に亀裂が入ってしまうためその部分から水分がどんどん逃げ出し乾燥します。そしてラメラ構造は一度崩れると簡単には回復しません。
そして水分が逃げ出すので肌が乾燥すると言う結果を招くのです。しっかり保湿してもラメラ構造が崩れて亀裂が入っている限り、水分は逃げ続けます。穴の開いたバケツに水を注いでいるのと同じです。
その状態だとせっかくラメラ構造などの保湿剤を使っても水分が逃げてしまうので、余り意味がなく効果を実感しにくくなります。
また長風呂やスポーツをしていないから大丈夫!と思っていても、皮脂膜は洗顔などで取れてしまいますし、こすり過ぎると取れるため、お風呂に入る前に洗顔して湯船に浸かり汗をかくと、皮脂膜が取れた状態で汗をかくので短時間でも同じ事が起こってしまいます。
さらに汗を拭き取っても、タオルでゴシゴシすると皮脂膜は取れやすくなります。
あー肌をもちもちにするってかなり大事に扱わないといけないんだなぁ・・って思いますね^^
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ラメラ構造を壊さないポイント
- お風呂の時は洗顔を一番後にする
- 汗をかいたらこまめに優しく拭く
- 強い洗顔で顔を洗わない、こすらない
- 長時間肌を水分と接触させない
という事には気をつけてくださいね。これが出来ていないとラメラ構造が崩れてしまい、どんな保湿剤を使っても効果を実感しにくいです。
お風呂やスポーツは美容に最適!なのかも知れませんが、ラメラ構造の事を知らないとただ乾燥肌を作ってしまう可能性がありますよね。
ラメラ構造が崩れる原因②
またラメラ構造は熱に弱い性質を持っています。
そのため熱いシャワーを顔にかけたりすると肌の皮脂膜とラメラ構造が壊れてしまい水分が逃げていきます。また熱いお風呂に長く浸かっていると皮脂膜が溶け出し、①の状態と同じになってしまいます。
さらにシャワーを顔にかけるのは気持ちいいのですが、たるみに繋がるので禁物です。
なるべく顔にはシャワーをかけず38度くらいのぬるま湯で洗うことをおすすめします。
厄介なことにラメラ構造は、すぐには回復しません。皮脂膜は洗顔や温度や汗などで取れてしまっても、肌が元気なら次の日には回復するのですがラメラ構造は違うのです。
ラメラ構造を作っている脂層の部分は細胞間脂質と言われており、皮脂膜が流れると次に細胞間脂質も流れてしまいます。脂関係は熱に弱いといわれているため、皮脂膜のバリアが取れてしまうと細胞間脂質が溶けてしまうのですね。
細胞間脂質はセラミドで代表される脂質なので、肌のセラミドは保湿にとても関係があるものです。それが無くなり更に水分までもが無くなって行くので、肌はどんどん乾燥していきます。
ミルフィーユで例えてみますね。まずお皿のケーキにしっかりラップを巻いて上から水をかけてみます。するとどうなるでしょう?
ある程度はラップが守ってくれ、水を弾いて中のケーキはそれほど溶けたり崩れたりはしないと思います。
でもラップなしで水を上からかけると、ケーキは水浸しですよね。これがまずラップの役割をしている皮脂膜がないとふやけると言う感覚です。これが1番目の崩れる原因。
そして水ではなくお湯をかけるとどうでしょうか?きっと熱で生クリームが溶けてしまいスポンジ部分は水分を含みそのままか少し崩れる、生クリームは熱で溶け出し、スポンジとドロドロにとけたクリームがある状態ではないでしょうか?これが崩れる原因2の状態ですね。
ケーキはスポンジと生クリームで出来ているのでスポンジが残っていますが、実際の肌でスポンジの部分は水分です。そのため水分も逃げてしまい、ミルフィーユ状のラメラ構造が崩れると水分と脂質が保てなくなるんですね。顔でもこの状態になりやすい部分となりにい部分があります。
一番この状態になりやすのが頰です。その次に口やあご周りとなり多くの人がこの部分が乾燥しやすくなっています。
逆に乾燥しにくいのがTゾーンですね。そのため熱いお風呂に長く入らない、熱いシャワーは顔にかけないなど温度にも気をつけなければなりません。
肌のラメラ構造が戻ってハリと保湿力を取り戻した場合、お風呂から出る前にお水を洗面器に入れて顔を数回すすぐと、ハリや血行が良くなって美肌になって来ますよ。これオススメです^^
次はラメラ構造を壊すよくある日常行為についてです。
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ラメラ構造が崩れる原因③
ラメラ構造はこれまで水分や汗、熱に弱いと言う話しをして来ましたが、日常の生活で何気なくしている行為でも、知らない間にラメラ構造を壊し乾燥肌にしてしまっている行為があります。
ラメラ構造やそれを含む角質層はたった0.02mm。ラップ位の薄さなんですね。だからこそ気を付けなければならないのですが、崩れる原因それは肌をこすること。
肌をこするってどんな事?ですが、単純にこんな行為です。
- ・拭く行為(汗を拭いたり、お風呂上がり、洗顔、タオルなど)
- ・洗う行為(主に洗顔で手やブラシ、スポンジなど使う)
- ・塗る行為(メイク時に使うパフ、スポンジ、ブラシなど)
- ・除去行為(鼻をティッシュでかむ、脂を取紙で脂除去)
- ・掻く行為(かゆみなどをかいてしまう)
- ・触れる行為(頬づえ、マッサージ、洗剤成分など)
など、普通に毎日やっている行為で簡単に崩れてしまうのです。でもこれは力を入れずに優しくする事、道具を替える事で防げます。
ほとんどの人が無意識に行っているため、なかなか肌が潤わないなと思っている人はやっていないか思い出してみて欲しいのです。
- ・例えばタオルで拭く時優しく拭いていても、タオル自体が硬い。
- ・肌が敏感な人は洗濯で使う柔軟剤の成分が刺激になっている。
- ・鼻をかむ時、結構豪快にかんでいる(恥じらいお嬢様風にかんでみよう)
- ・無意識に手で顔を触っている。
- ・マッサージは手で無く器具でしている
- ・洗顔の時にスポンジやブラシでこする、洗顔成分がキツイ
- ・クレンジング剤はオイルだ(オイルは老いるとも言う位、肌に刺激があります)
- ・メイク時のブラシなどが硬め
など肌はどれだけデリケートなの?と思う位実は刺激に弱いんですね。そして崩れて修復してまた崩れてと言う自転車操業的な事を繰り返しているのです。
そのため、日常のちょっとした事を気をつけるだけで、肌をしっかり守ってあげる事が出来ると、自転車操業のペースが遅くなる分、ちょっとずつ肌がキレイになる時間も増えるんですよ^^
そうなると肌はしっかり保湿されて、キメのあるきれいな肌に整っていきます。その状態で生コラーゲンなどの化粧品を使うと、肌はもっとキレイになるというワケです。
♥関連記事⇒ 生コラーゲンの効果は凄い?
いい状態とはバケツに穴が開いていない状態です。その状態でコレ!と言ったものを使うと効果は直ぐに感じられますが、バケツに穴が開いているといくらお手入れしても、高い美容液を買っても効果を実感しにくいのです。
ラメラ構造はちょっとした事で崩れを防ぐ事が出来ますから、簡単な事を続けるだけでも肌は見違えって来ますよ。
ではよく保湿成分があるイメージのセラミドですが、ラメラ構造とはどんな関係なのでしょうか?
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ラメラ構造とセラミドの関係
セラミドって凄く保湿してくれる成分!と思っている人が多いのでは?と思いますが、実はセラミドは保湿成分ではありません。じゃあなに?と言われると、ラメラ構造の水分と油分のミルフィーユの層になっている部分を保持する役割、というイメージです。
ラメラ構造は崩れやすいですが、水分と油分のミルフィーユの層になっているためこのラメラ構造がしっかりしていると、かなりの保湿効果とバリア効果が期待できます。
その状態を維持したり保持する役割がセラミドの効果なので、セラミドだけを取ってもあまり役に立たないんですね。
しっかりとラメラ構造を維持しながら、セラミドを取り入れると効果的なんですが、ラメラ構造がボロボロなのにセラミドを取り入れても、効果が感じられない・・ということになるのです。
そのため上記のようなラメラ構造を崩す行為は避け、その上でセラミド入りの化粧品などを使うといいと思います。
生コラーゲンは肌を整える効果がある?
生コラーゲンはラメラ構造と同じ構造をしていると言われているため、ラメラ構造を強化してくれる役割を持っています。
ラメラ構造を壊さないように気をつけながら、生コラーゲンを取り入れていくと肌のラメラ構造が整い、しっとりしたっ弾力のあるバリアと保湿効果が感じられるということです^^
特に生コラーゲンを取らなくても、ラメラ構造がしっかりしていれば問題ありませんが、崩れている状態だと同じ構造を持っている生コラーゲンを使うとラメラ構造の修復のお手伝いができる、そんな感じです。
ラメラ構造を整え、日常生活でラメラ構造を壊さないように気をつけていけば、肌はきれいになってくると思います^^
まとめ
ラメラ構造がきちんと層状になっていると、肌のバリアが強くなりしっかり保湿をしてくれるので潤った肌になるんですね^^
そしてセラミドは保湿成分があるのではなく、ラメラ構造をしっかり作っていくものなので、ラメラ構造を壊さないように育てていくことでだんだんと保湿がしっかりできる肌になるのです。
ラメラ構造は弱いものなので、それを壊さないようにちょっと気をつけることで肌が変わってきますから、肌の構造を知ってきれいな肌を手に入れてくださいね^^
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