8 Apr 2018
【記事公開日】2018/04/08
【最終更新日】2018/09/02
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紫外線にあたると皮膚がんになる。そう聞いた事があると思います。
紫外線は確かによくない事もありますが、浴びるとがんになる!と恐怖をあおるほど、日本でもかなりの発生率なんでしょうか?
またそこまで紫外線は悪者なんでしょうか?
紫外線を浴びると皮膚がんになる、そのメカニズムを知って日焼け止め対策をしっかりしましょう。
実は紫外線吸収剤が入った日焼け止めを販売するための、プロモーションの場合もあるのです。
紫外線で皮膚がんが起こるメカニズムと日本での発生率
紫外線を浴びると皮膚がんになる。そのメカニズムをあなたは知っていますか?
人は強い紫外線を浴び続けると、15分から20分位で皮膚が赤くなってきます。
肌が弱っている時にこの状態が起こるとシミになりやすくなりますが、これが皮膚がんになるわけではありません。
皮膚がんになるメカニズムは、紫外線を多く浴びると細胞の遺伝子に傷がついてしまい、中でも中波長紫外線(UV-B)が細胞のDNAを強く損傷し、遺伝子変異を誘発しガンになるといわれているのです。
しかし人の肌は紫外線によるDNA損傷に対する防御機構が備わっているので、紫外線を浴びたからといって簡単に細胞ががんになるわけではありません。
またガンや老化を防ぐ役割をしているのがメラニンです。
メラニンは紫外線を吸収する力を持っていますが、シミの元だと嫌われがちですね。しかし皮膚がんや紫外線から肌を守る必要不可欠なものなのです。
メラニンが多い肌ほど色が濃く紫外線を防ぐ力が強いとされています。日本人は黄色人種にあたり、皮膚の色が濃い方なので皮膚がんにはなりにくいといわれています。
皮膚がんを気を付けなければならないのは、白人など色が白くメラニンの量が少ない人なのです。そのため日本人でも色白な人は気を付けなければなりません。
日本人の皮膚がんの発生率ですが、日本は世界で最も皮膚がんの患者が少ない国です。
発生率は10万人に5人程度なので紫外線を浴びると皮膚がんになる!とそこまで心配する必要はありません。
なぁーんだ。それなら紫外線を浴びても皮膚がんは大丈夫だね!と安心してはいけません。ここから落とし穴があるのです。
紫外線で皮膚ガンになりやすくなるコワい要因
普通なら紫外線を浴びても皮膚がんを気にする事はないのですが、次にあげる事が要因でも皮膚がんになる可能性が高まります。
- 化学物質にさらされているとき
- 傷跡があるとき
- DNA損傷に対する防御機能が低下しているとき
実はこれ、肌が化粧品などで傷んでいる時と同じ現象です。
という事はせっせと紫外線対策のために紫外線吸収剤入りの日焼け止めを塗り、クレンジングでしっかり落とすことで、肌のバリアがボロボロになるケアをしていると、逆に皮膚がんになりやすい肌を作っていることになります。
紫外線は皮膚がんがコワいから対策!といって行っているその対策が皮膚がん発生率を高くしていることに繋がるのです。
またメラニンが紫外線から皮膚がんを守るという事を聞いて、コワいと思ったもう1つの内容が美白化粧品の作用。
美白化粧品はメラニンが肌を守るのをやめさせる事でシミが出来ないようにします。
という事は美白化粧品を使うと、バリアも何も無くなる肌になるのでは・・・と少し怖くなりました。
紫外線と皮膚がんの関係は確かにありますが、恐怖を植え付け紫外線対策に走らせる程のものではありません。
それよりも肌に良くない日焼け止めを使う事で、肌のバリアを低下させ皮膚がんの発生率が高くなる可能性の方がコワいと思うのですが・・・あなたはどう思いますか?
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